ハウスボートとは一言でいうと「水の上に浮かぶ家」のことです。日本では「ボートハウス」と呼ばれたりもします。
住居を持たないいわゆる「水上生活者」が生活する船というよりは、スローライフを満喫するための居住機能を持った船というイメージです。
クルーザー型のプレジャーボートにも、ラウンジ、トイレ、キッチン、ベッドルーム、シャワーなどの居住空間が備わっていますが、これらは航行を目的とした船で、居住機能は長距離航海を行うための簡易的なものという位置づけになります。
いっぽうハウスボートは、居住機能がメインで、航行機能はあくまでオマケです。航行機能を持たないハウスボートもあります。
船の中で生活するというライフスタイルは日本ではあまり馴染みがないですが、欧米では割とポピュラーなようです。
世界のハウスボート
これが一般的なハウスボートのイメージです。アメリカの国旗が掲げられているのでアメリカの船でしょうか。
川べりにハウスボートが並んでいます。ヨーロッパではこういうイメージですね。
個性的なハウスボートが並んでいます。リゾートやレジャーというより、完全にここで生活しているという感じに見えます。
これは中国か東南アジアあたりでしょうか。セレブ感はあまり感じないですね。
ハウスボートは大きく分けて2種類ある
ハウスボートには、船舶型と桟橋型の2つのタイプがあります。
船舶型ハウスボート
動力エンジンを装備しているので、下の写真のように移動可能です。ただし、高速で走る船体形状にはなっていないのでクルーザーのように外洋航海には向いていないでしょう。普段と違う景色の見えるところで停泊したい、もう少し魚のいるところに移動して釣りを楽しみたいといったような場合の移動に向いているといえます。
桟橋型ハウスボート
桟橋のうえに家を建てたものです。厳密にいうと船ではなく水上ハウスですね。移動はできませんが、値段は船舶型よりリーズナブルです。
ハウスボートの楽しみ方
ハウスボートの楽しみ方は人それぞれ。正解はありませんが、当社のハウスボートをご購入しただいたオーナー様のお話を伺うと
- 別荘として家族や友人と過ごす
- 船上でバーベキューや鍋などパーティーを楽しむ
- 釣りを楽しむ
- 誰にも邪魔されないプライベートな場所として一人でゆっくり過ごす
- 社員の福利厚生施設として活用(法人の場合)
という使い方が多いように見受けられます。
正直いってハウスボートの居住空間自体は、1LDKのマンションの一室とそう違いはありません。海の上という特別なロケーションにあるという非日常空間があるから特別な場所になるようです。
どんな人がハウスボートを買うの?
個人ユースだと、正直いって、金銭的に余裕がある方がオーナーになるケースが多いです。
職業的には、医者、中小企業のオーナー、大企業の役員など・・・
日本でハウスボートはほとんど出回っていませんので、いま中古艇を探すのは難しく新艇という選択肢になると思います。
そうすると、船体価格だけで1500万円以上はしますので、やはり金銭的余裕がないと難しいかもしれません。
いっぽう、仲間うちで共同購入を検討される方や、ビジネスとして購入検討される方も最近は増えています。
お金の面以外では、クルーザーからハウスボートに乗り換えるという方もいらっしゃいます。
こういうやつですね。
グルーザーといえば、船で外洋へ出かけていって、釣った魚をマリーナに持ち帰って、船の上でみんなで釣った魚を食べるという楽しみ方をされる方が多いですが、そこまで釣りが好きでない方の場合、正直いって飽きる方が多いです。そういうオーナーさんは、マリーナに来ても1日中船でくつろぐだけとか、マリーナにすらめったに来なくなる方がほとんどです。
初めのうちは海の上をクルーザで滑走するのは爽快ですが、すぐに飽きるみたいですね。1人で出航するのも何かと大変なのでおっくうになったりと。
なので、海の上でくつろいだり、家族や友人とわいわいするだけなら、ハウスボートのほうが設備も充実しているし、ハウスボートに乗り換えようかなぁという感じみたいです。
新艇の価格だけで見ると、クルーザーよりハウスボートのほうがはるかに安いですからね。
たぶんですが・・・グランピングとか好きな方はハウスボート楽しめると思います。